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小説家:村上春樹氏のエッセイを中心にしたつぶやきbotです。いいねにつぶやき全文あります。不定期更新中。

井戸の底、ときどき羊の国
Joined August 2015
動物というのはいつか死ぬし、それも大抵唐突に死んでしまうものである。だから彼らが生きているうちに後悔が残らないように、きちんと公正につきあってやるというのが、ペットの死に対して我々がなしうる最良の行為ではないかと僕は考えております。
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そういえば僕も小説を書きはじめたころ、名前について、いろんな人に「いくらペンネームでもちょっとマズいんじゃない?」と言われてめげた覚えがある。村上春樹という名前のどこがマズいのかよくわからないけど、これはとにかく本名です。すみません。
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しかし生きているうちはさんざん批評家に悪口を言われて、死んでからは性器のサイズまでとやかく言われるんだから、作家という商売も楽じゃないですよね。
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これはあくまで一般論だけど、恐怖小説作家が真剣に恐怖とは何かを考えはじめたり、ユーモア小説作家が真剣にユーモアとは何かと考えはじめたりすると、物事はわりにまずい方向に流れちゃうみたいである。
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我が国では政治漫画を見るよりはテレビで政治評論家の意見を聞いている方がよほど笑えると僕は思うんだけど、そんなことないですか?
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すらすら読めて、しかも読み終わったあとで心に何かが残る。優れた短編小説とはそういうものである。
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(どうでもいいことだけど作品を書き上げる前に能書きをたれる人ってあまり良い小説を書かないみたいだ)
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僕も家に帰って洗面所の前に立ち「俺にはまだ虎の眼はあるか?」なんて感じで見たのだけれど、残念ながらなかった。はじめからそんなものなかったのだ。
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「私が死んじまったら、私がやっているようなタイプのジャズは消えちまうだろうね」とドクは語っている。「あんなにみんなで一生懸命やったのに、そんなものが存在したことすら忘れ去られてしまうんだろうね」
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しかし何はともあれ、誰がなんといおうと、勇気があってもなくても、フル・マラソンを走り終えたあとで食べるたっぷりとした温かいディナーというのは、この世の中でいちばん素晴らしいもののひとつである。 誰がなんと言おうと。
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芸術というものはなんでもそうなのかもしれないけれど、それ自体の質が高いということと、心にやみくもに火がつくというのはまた別のものなんですね。
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僕はたしかに子供のころは偏食の傾向が強くて苦労したのだが、大人になってからはいろんなものを努力して食べるようにしてきたし、事実大抵のものは食べようと思えば食べられるようになった。でも中華料理だけは何があろうとぜったいに駄目なのだ。
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これはアメリカでも日本でも同じことだけれど、世間の汚い言葉、荒ぶれた魂を採集したければ、都会で窓を降ろして車を運転するに限ります。
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「そんなにきちきちに内向的に孤独な人生を送って、いったいどこが楽しいのだ?」と訊かれると、僕も困ってしまうのだけれど、うーん、でもそれはしょうがないですよ。生き方というのは人それぞれなんだから…。
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僕は主義としてというか(要するにケチなだけみたいだが)一万円以上の値段の時計はまず買わないのだけれど、そのかわりに安い時計をいっぱい持っている。時計なんてとにかく時間が合えばそれでいいんだと思っているから、たかが腕時計に二十万も三十万も出す人の気持が僕にはよくわからない。
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「ものごとは暗い側面のほうがより明確に法則化できる」というのもムラカミ・ピーターの法則のひとつである。
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調子の悪いときは悪いなりに、自分のペースを冷静に的確につかんで、その範囲でなんとかベストを尽くしてやっていくというのも、大事な能力才能のひとつであろうと思う。そんなに無理をしないで、首をすくめてこつこつしのいでやっていれば、そのうちにまた少しずつ調子は戻ってくるのだから。
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古いレコード集めはあくまで僕の趣味であって、趣味というのは自分でルールを作るゲームみたいなものである。お金さえ出せば何でも揃うというのでは、これは面白くもなんともない。
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結末を前提に物語の具体案をつくってしまうと、小説を書くこと自体が楽しめなくなります。画家なら、絵の具を使い取りかかる前に、スケッチから始めるでしょうが、僕はそれとは違う。白いキャンバスを前に、絵の具ブラシを持ち、ただひたすら描いていくのです。
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いい音楽を聴けば、文章もよくなると僕は思います。
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