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【イヤホンの装着方法について】
ひさしぶりにイヤーピースを付け替えて音を聴き比べていたら、
昔、ホームオーディオの知り合いに初めてハイエンドのポータブルオーディオを聴かせたときのことを、ふと思い出した。
その人は、
高価なイヤホンに興味があった。
「聴かせてほしい」
イヤホンを普通に耳に付けて装着して、
2~3秒ほど聴いてすぐに
「どれも高音が強すぎて無理」と言って外していた。
そこで、
イヤホンの装着方法は意外と知られていないことに気づいた。
ちなみに、イヤホン、特にハイエンドIEMは、ただ耳に付けて装着しただけではその性能をほとんど引き出せない。
ポータブルオーディオユーザーには常識なのだが、
実は、
耳道はまっすぐではなくカーブしている。
普通にイヤホンを装着するだけだと密閉が弱く、
低音が抜けやすく高音域だけが目立つようになるのだ。
逆に、
イヤホンを奥まで押し込みすぎるとイヤーピースが潰れて密閉が崩れる。
密閉が崩れると密着性が弱くなり、
低音が崩れて高音が強くなり、
音のバランスが崩れてしまう。
せっかく聴くのであれば、本来の音で楽しんでもらいたい。
ここで、突然ではあるが、
初めてポータブルオーディオやハイエンドIEMを試聴する場合の
正しい装着方法を記しておきたい。
①
まず、口を軽く開ける(閉じたままにしない)
※耳道がわずかに広がり、自然な状態でフィットするため
②
耳の上側のふち(耳輪)をつかみ、上方向に軽く引き、そのまま少しだけ後ろ方向にも流す(優先度は上に7.5:後ろ2.5)
※注意:耳たぶをつかんで下方向に引かないこと。
耳道のカーブとは逆になり、密着性が損なわれる。
ポイントは「イヤホンを、しっかり耳の奥に入れれば良い」というわけではない。
大切なのは「耳道の自然なカーブに沿ってイヤーピースが密着する位置」
③
筐体をつまみ、耳道のカーブに沿うようにスッと入れる
※この時点でイヤーピースは耳道に自然に収まった状態
④
最後に軽く、指の腹で筐体を押さえて1秒ほど密着させる
※もう耳を掴む必要はない。
装着直後は完全にフィットしていないため、イヤーピースを耳道に馴染ませ、密閉状態を完成させる。
手は筐体に軽く添えるだけでOK。
これだけで、
低音の出方も装着感も大きく変わる。
最初は、
"高音が強すぎる"と言っていた知り合いも、
目を見開き
「音が全く違うッぅ!!」
と声を出して驚いていたのを覚えている。
たまに、
「初めて高いイヤホンの音を聴いたけど、全然大した音じゃなかった」
そういう感想が聞こえてくるときがある。
それは、好みもあるかもしれないが、
こうした装着の差も原因の1つではないだろうか。
そう思う時がある。
イヤーピースのサイズも重要だが、
装着方法だけでも音はしっかり変わる。
初めてポータブルオーディオを試聴される方は、
ぜひ参考にしてみてほしい。
ふと、そんなことを思い出した話である。
※カナル型イヤホン全般に有効
EVOONEやEFFECT AUDIO Centurion IIの中古品を見ていると、オーディオは決して価格が満足度に直結するわけではないと実感する。
価格は音の指標にはなっても、それが自分にとって長く聴き続けられる音かどうかは別の話だ。
中古品として出回る数だけ、手放してもよいと判断する理由があるわけだから。
PHÖNIX Final Editionを聴き始めて約200時間。
このIEMのエージングは非常に長く大変だ。
100時間ほどはシャリシャリした高音が際立ち、各音もバラバラに暴れ回っていた。
今ではそれぞれの音がシンクロして、深みと立ち上がりが凄い。
まだ余地を感じるため、個人的には300時間ほどは見込んでいる。
フジヤエービックにて、EvoAria EVOONE Tiの中古品が6台も出ているのはすごい。
発売からまだ約半年。発売時は数分で売り切れた人気限定機種だ。
EVOONE Tiは確かに良い音だ。¥1,122,000という価格は実際どうなのか?
使うことで見えることもある。
次回はそういった素直な感想を述べてみたいと思う
■Cayin N8iiiとEvoOne Tiの比較で見えてきた、音の質と価格差の本質
Cayin N8iiiを購入してしまった。
購入したきっかけは、Evoariaに開発スタッフが移り、N30LEの後にCayinはどのような音作りをするのかという単純な興味本位。
N8iiiが届いたその日に、最初に聴くオーディオがCayin N8iiiとなる。
使用するイヤホンは、VOLK AUDIO ETOILE Founders Reserve Edition。
この日は色々とあって、3日ぶりに聴く音楽となる。
最初に音を聴いたときの率直な感想は「EvoOne Tiと、もしかしてそれほど変わらない?」というものだった。
設定項目は両DAPとも似ているので、Android側の設定まで同じにして聴き比べてみた。
もともとEvoariaの開発スタッフがCayinで製品開発に携わっていたこともあってか、両者の音作りには似ている部分が多く感じる。
それならば、価格の安いN8iiiで十分ではないのか。
正直、最初はそのようなことまで思った。
ただ、しばらく聴いているうちに、どことなく音の深みがもう少しあれば…と思い始めてくる。足りないというわけではないが、3日前までEvoOne Tiを中心に聴いていたこともあるのだろう。
そこで、Evoaria EvoOne Tiに繋ぎ替えてみる。
聴いてみると意外、やはり両者の音調バランスはかなり近い。「こいつは音が全く違うぜ!」という感じはなく、聴いた瞬間には「EvoOne Tiってすごい!!なんという音のメリハリですごい解像度なんだ!」というわけでもない。極端に音の方向性だけで言うならば、兄弟機と言ってもいいほどだ。
しかし、1分も立たずに、やはり明確な違いは見えてくる。まさに暗い所に入って、少しずつ眼が慣れてくるような感じだ。
その違いとは"音の滑らかさと、質の良い低音域の表現"
帯域バランスの表現力には、やはり近しいものを感じる。
決定的に違うのは、音の情報がどれだけ滑らかにつながり、一つの音として立体的に形成されるかという部分だ。
FPSで例えるなら、表示される解像度は同じでも、60fpsと45fpsでは動きの連続性が違う。※実際のゲームではもっと高いfpsが必要だとしても、あくまで例えとしては、そのような違いに近い。
速度で例えるなら、200km/hと160km/h。
特に味覚で例えるのがわかりやすくて近いだろう。
味覚で例えるなら、通常タイプと減塩仕様の商品、もしくはカロリーオフタイプの味の違い。
「カップヌードル」と「あっさりおいしいカップヌードル」の味の違いだと言えばわかりやすいだろうか。
こだわらないなら、小さな違いだし、こだわるならどれも大きな差になる部分だろう。
それが音の情報量の表現に繋がる部分であり、滑らかさに変わっていく。
上と比べてしまって見えてくる違い。
大きく方向性が変わるわけではない。音を形成する上で必要な、深い低域部分の密度や滑らかさに少しずつ差があり、それが積み重なることで、全体の奥行きや質感に違いが生まれてくる。
良い言い方をすれば、N8iiiはEvoOne Tiよりも中音域から高音域を意識した鳴り方で、きれいに澄み渡るような空間表現が特徴だと言える。
ただ、そのぶん、音のつながりにはわずかに硬さが残る。あえて一言でまとめるなら、やや「デジタル音源っぽさが残る」のだ。
この違いは、単純にリケーブルなどで低音域を増やせば埋まる性質のものとは異なる。
また、ロスレス音源とハイレゾ音源の違いのような、解像度や細かさの差とも少し違う。
電源供給や基板構造を含めたハードウェア設計から生まれる、物理的な対策を施すことで生まれる、質の良い低音域に加えて、音の密度や階調表現の差だ。
基板構造から見直すことで、ノイズは格段に抑えられ、電源効率も向上する。DACの動作におけるロスも抑えられ、より精度の高いアナログ変換が可能になる。仮にEvoOne TiとN8iiiの低域の違いを他のDAPで表すなら、SP3000とSP4000の低音域表現の違いに非常に近しい。
だからといって、N8iiiが価格に見合った音ではないとはまったく感じない。
店頭販売価格だけで見れば、
Evoaria EvoOne Tiは1,122,000円(税込)
Cayin N8iiiは623,700円(税込)
…恐ろしいことに、ほぼ倍違うのだ。
要は、極端に言ってしまえば、電源供給や基板構造を含めたハードウェア設計から生まれる低域表現の質。そこに多額の差額を払えるかどうかという違いなのだ。
さらに踏み込んで言えば、それが現在のフラッグシップDAPの価格差につながっており、他社のフラッグシップDAPとEVOONEとの価格差を生む理由の一つとして挙げられるだろう。
2025年以降に発売された60~70万円のDAPは、2022年頃に発売された時と比べて、"どの音源も楽しく聴ける"という段階から1つ上のステージに上がっている。
特に音楽データに収録されている音から"何を楽しむのか"という部分にまで踏み込んでいる。
その"何か"はメーカーによって違ってくる。
例えば、SP4000は音源を楽しむから、1つ1つの音を楽しませるというステージに上がったと個人的には思う。
N8iiiの空気感全体を豊かに盛り上げるという方向性とはやや異なる感じだ。
N8iiiは、背景の静けさを感じされる音作りというより、空間全体を響かせながら音場を形成し、音楽を伝えていく。そういう楽しさがある。
むしろN8iiiは、同価格帯のDAPと比較すると、デュアル真空管によるチューニングも楽しめ、設定の幅は非常に広いと感じる。力強さもあり拡張性も高い。
かなりコストパフォーマンスの高い部類に入るのではないだろうか。
そして、やはり今作もCayinらしい音をしっかりと残しているというのが大きな特徴だ。
もちろん使う人によって好みや相性はあるだろうが、そうした鳴り方は、どのイヤホンも無理なく鳴らしてくれるのはないか。
ただし、まだ音を鳴らし始めて約5週間ということもあり、現時点では全体的に若干の硬さもまだ感じていると思う。
実際にN8iiiの音をじっくりと聴いてみて、Cayinがフラッグシップモデルを発表したにもかかわらず、以前ほど大きな話題になっていないのは、EvoOneの影響も大きく、単に発売時期が悪かっただけのように思える。
やはり、N30LEを手にした人が、N8iiiではなくEvoOneに行ってしまうのは仕方がないだろう。
今年、フラッグシップDAPはHiBy Music RS8 IIから始まり、SP4000 Copperが発売され、さらにEvoOneも登場して、SP4000Tも発売されている。
そしてついに、海外販売価格が5899.99ドルのSONY WALKMAN WM1ZM3が発売される。
まさに遅れてやってきた主人公という気分だ。
ちなみに他のDAPの海外での販売価格だが、
・Cayin N8iii は3999.00ドル
・Astell&Kern SP4000T は3,700.00ドル
・Astell&Kern SP4000 は4,300.00ドル
・Evoaria EVOONE Ti/Cu は6,799.00ドル
正直、どれも気軽に購入できる金額ではないが、海外での販売価格は、純粋にオーディオ性能を表す指標になる。
2026年は、フラッグシップDAPの発表が相次ぐ年となった。
買い替えを検討している人にとっては、絶好のチャンスと言ってもよいだろう。
実際に購入しなくても、もし買うならどれにしようかと考えるだけで楽しめる、そんな1年ではないだろうか。
Cayin N8iiiを購入してから1か月以上が経過したが、どうしてもEVOONE Tiと比較してしまう。
久しぶりにEVOONE Tiと比較したレビューもざっくりと書いてみた。
SP4000が値上がりした今、N8iiiはこの価格帯ではコストパフォーマンスが高い部類だと思う。しかし、さすがにWM1ZM3のコスパには……。
NW-WM1ZM2の中古品を多く見かけるようになった。
やはり、WM1ZM3への買い替えを目的とした売却だろうか。
発売から約4年半が経過したいまでも、中古販売価格は265,800円と、発売当時の定価396,000円(税込)から約33%しか値下がりしていない。
WALKMANブランドの根強い人気がうかがえる。
今日はSONY WALKMAN NW-WM1Zが発売されて10周年。
この金色のDAPが発売されてから10年という節目を迎えた約1か月後に、WM1ZM3が発売される。
まさに世代交代ともいえる機種であり、新たなSignature Seriesの幕開けでもある。
デザインを大きく変えずに、ここまで10年間続いてきたのはすごい。
Androidは設定によって本当に音が変わるため、いまもEVOONE Tiの設定を色々と変えながら聴いている。
それは音質設定に限らず、インストールされているアプリや本体の設定も含まれる。
色々と試すうちに、音が劇的に変化する箇所や、変更してはいけない箇所もわかってきて面白い。
WM1ZM2やA10000など、国内メーカーでは多くの人に手に取ってもらうため、発売当初は価格を抑え、約1年後に10%程度値上げするケースが最近は多い。
WM1ZM3も現在654,500円だが、原材料費高騰などで10%値上げされれば719,950円。
1年後も気になる自分がいたとしたら…。
そんなことを考えてしまう。
いまでもイヤーピースを買うには結構な覚悟がいる。
合わなければ、わずか数分で無駄な買い物になってしまうからだ。
色々試してみたい気持ちもあるが、そのお金で音源も買えると思うと、中々注文ボタンを押せずに数日迷う。
ただ、バッチリと合ったときの感動は大きく、イヤーピースは面白い!となる
最近、耳の穴の大きさが少し変わってきている気がする。
これまでは左右とも同じサイズのイヤーピースを使っていたが、左側だけ時間が経つと少しずつ浮いてくるので、若干狭くなっているのかもしれない。
試しに左側だけひと回り小さいサイズに変更してみようと思い、追加で注文することにした。
2026東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS 2026)が今年も終わった。
自分は仕事の都合で行けなかったのだが、久しぶりにロト6の1等当せん金額に匹敵するような機材の音を聴いてみたいとも思う。
楽しみ方はポータブルオーディオとは異なるけれど、それが無料で体験できるのだからすごい。
今日は半年ぶりに、ルーターや無線LAN、モデムに使用しているオーディオボードやインシュレーターを見直し。
電波を発する機器だけに、見直して配置を変えるだけで、低域の情報量が格段に増える。その効果は凄まじい。
オーディオは小さな工夫をするだけで無料で音が良くなる。それが面白く楽しい。
今年の末にODIN Mk3やRAVEN 2が発表されることに驚きを隠せなかったが、目が覚めた時に夢だと知り、ショックを受ける。
さすがに今年の発表はあり得ない、来年の発表か……と思ったが、そもそもEmpire Earsは事業を終了していたことをジワリと思い出す。
寝起き早々、2度のショックを受ける金曜日の朝
WM1ZM3の試聴感想が続々と出ている。
歴代の1Z、ZM2を試聴レビューを振り返ると、今回は最も好評価な気がする。
ZM2では分離、解像度が向上したが、音の好みは初代1Zを支持する声もあった。
SONYの音は日本人が作っているためか、音質の良さはもちろん、どこか飽きにくい音なのが魅力的だと思う。
ふと見たら、Astell&Kern × Empire EarsのコラボIEM「NOVUS」が379,800円で買えるのか。
2年前の発売当時の定価は880,000円。
音を担当したのはJack Vang氏。
聴いたことはないが、この価格だと少しグラッとくる。
WM1ZM3は5,899.99ドル。
EvoOne Cuとの価格差はわずか約800ドル。
EvoOne Cuが発売してまだ4か月。
SONYがEvoOneを知らないはずがないし、6,000ドル以内に抑えたのは、大手ならではの企業努力なのだろう。
勝負になると見込まなければ、決して今の時期に発表しない。
その音に非常に興味がある。
まさに今年は、フラッグシップDAPが群雄割拠する年。
最後にSONYが仕掛ける。
年内に他社からフラッグシップDAPが発売されていることは、SONYも熟知しているはずだ。
それを知った上で、あえて年内にWM1ZM3を発表するということは、相当な自信を持った音に仕上がっているのだろうと予想している。






