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私たち現役の「音楽大学講師」が直接指導!
“生楽器の打ち込み”を極め、”作曲の奥義”を学ぶスクール
「Music Academy “奥義”」
(受講者限定 少人数制)
詳細はホームページをご覧ください。
music-academy-ougi.com
季節外れのめんそーれ🏝️
昨日から沖縄入りです。
ジャングリアに来たわけでは無く、
ライブ案件のお仕事です🎶
例によってオーケストラ全般担当ですが、
今回はピアノも弾きます🎹
クローズドのイベントですが、
大物アーティストのバックで演奏するので、
気合入れてリハーサルに臨みます💪
一方、Music Academy “奥義”は、
第三期のみなさんを送り出したばかりですが、
本日は第四期の作品発表の締め切り。
明日、ライブ本番が終わり次第、
みなさんの作品をチェックして、
来週の発表会に向け添削を始めます。
普段滅多に書かない、
お仕事日記でした🗒
昨日、Music Academy“奥義”第三期、
最後の講義を終えました。
最終回は、皆さん一人一人への総評。
半年間の講義や作品制作を通して感じた、
それぞれの長所や持ち味、
これからさらに伸ばしてほしいことを、
代表講師として、自分の言葉でお伝えしました。
そして今回は、
私自身が音楽を仕事として続けてきた歩みも振り返りながら、
作曲の技術と、その技術以外の話もさせていただきました。
技術を磨き、良い作品を作ること。
それはもちろん大切です。
でも、音楽を続けていく中では、
それだけでは次の一歩が見えないこともあります。
人との出会い、
新しい場所に踏み出すこと、
訪れた機会に挑戦してみること。
私自身も、そうしたことの積み重ねの中で、
今まで音楽を続けてきました。
だから奥義では、
曲の作り方だけでなく、
音楽とともに歩んでいくための話も、
大切にしてきました。
全22回の講義でお伝えしたことが、
これから皆さんが曲を作る時、
新しいことに挑戦する時、
あるいは壁にぶつかった時に、
何かの助けになればと思っています。
第三期の講義は、これで一区切りです。
これから進む方向や活動の形は、
それぞれ違うと思います。
皆さんならではの持ち味を大切に、
音楽を作り続けていってください。
卒業しても、音楽を作る仲間として、
皆さんの活動を応援しています。
第三期生の皆さん、
半年間、本当にありがとうございました。
そして、ご卒業おめでとうございます!
これから皆さんが生み出す音楽を、
心から楽しみにしています。
昨夜10/27(火)は、
Music Academy“奥義”第三期生の最終講義。
「まとめ・総評」の回でした。
全22回の講義を終え、
第三期生の皆さんが半年間のカリキュラムを修了しました。
最後の講義では古山先生から、
皆さん一人一人へ総評のメッセージをお送りしました。
それぞれの長所や持ち味、
これからさらに伸ばしていってほしいこと。
作曲や編曲の技術だけでなく、
音楽を続けていくうえで大切にしてほしいことも含めて、
これまでと、これからのお話をさせていただきました。
半年間に学んだことのすべてが、
すぐに必要になるとは限りません。
これから曲を作る中で迷ったとき、
新しいことに挑戦するとき。
「あの時、こんな話があったな」と、
必要な場面で取り出していただけたら嬉しく思います。
第三期の講義は、これで一区切りです。
でも、皆さんの音楽はこれからも続いていきます。
卒業しても、音楽を作る仲間として、
これからの歩みを応援しています。
第三期生の皆さん、
半年間、本当にお疲れさまでした。
そして、ご卒業おめでとうございます!
それぞれのペースで、それぞれにしか作れない音楽を。
これから生まれる作品と、皆さんの新たな挑戦を、
講師一同、楽しみにしております!
「Amなのに、C#を重ねる。」
20数年前、耳コピで着メロやカラオケを作っていた頃、音源の倍音を補うために、そんな打ち込みをしていました。
ただし、使い所を間違えると音楽が破綻します。
リアルに聞こえるかどうかを判断する耳と、音を適材適所に配置する技術。
昔の制作経験から書いた、倍音の話です。
倍音の話その1
20数年前、耳コピで着メロやカラオケを作っていた頃の話。
ソフトの音源やプラグインはまだまだ当時のパソコンでは重く、
主流はハード音源。
一つ一つの音のクオリティとは今とは比べ物にならないくらい低く、
複数の音をうまく重ねたりする事で何とかそれっぽさを演出していた。
今でもよく覚えているのが、「Amのコード」なのに、
「C#」の音を重ねる事がよくあった事だ。
わかる人はピンと来たと思うが、
C# = Aの音の第五倍音。
そのままの音では本物と比べるとスカスカなので、
こうやって倍音を実際打ち込んで補強する事がしばしばあった。
コード理論的にはおかしいが、
現実的な音楽としては成立していて、
むしろそれを入れないとリアルさに欠けると言うわけだ。
ただ、実際に音がぶつかっている事も事実で、使い所ミスると音楽が破綻する。
結局必要なのは、
何がリアルで、何がリアルでは無いのかを判断できる耳と、
適材適所に音を配置する技術。
大事なことは今も昔も同じですね。
音の仕組みを知ると、
作曲やアレンジの見え方も変わってきます。
Music Academy“奥義”では、
音楽の知識を実際の制作にどう生かすか、
生楽器の打ち込みやオーケストレーションなどを通してお伝えしています。
第五期は11月24日開講。
講座内容や無料受講相談については、こちらをご覧ください。
music-academy-ougi.com
先日のMusic Academy “奥義”は、第三期のオーケストラ作品発表でした!
今回も皆さん力作でした!
最初の頃からの成長ぶりを大いに感じる内容。。
そして半年の講座がもう終盤かと思うと、
胸が熱くなりました。
そんな想いと共に、
侘美先生と僕で、一曲ずつ聴きながら、
良かった点や課題について講評しました。
今回も、二人が同じ点を挙げる場面がありました。
単に好みや印象を伝えるのではなく、
「なぜここが良いのか」
「どこをどう変えると、もっと良くなるのか」
を考えていくと、
共通する部分が出てくるのだと思います。
その理由まで言葉にして伝えることで、
今回の作品だけでなく、
これから作る曲にも役立つ講評になればと思います。
5月に始まった第三期も、半年間の学びの集大成を迎えました。
来週は最後の「まとめ・総括」、そして卒業です。
作品発表に取り組まれた皆さん、お疲れさまでした!
Music Academy “奥義”
第五期は11/24開講です!
10/22(木)は
「オーケストラ楽曲制作と発表」の講義でした!
5月に始まった第三期も、
半年間の学びの集大成となる回を迎えました。
後半に学んできたオーケストラの音作りを、
それぞれの作品へ。
目指す響きや表現したい世界に向き合い、
工夫や挑戦を重ねた作品が集まりました!
発表された作品を一曲ずつ聴き、
侘美先生と古山先生が丁寧に講評。
良かった点や、さらに良くできる点を、
様々な角度からフィードバックしていきました。
自分の作品への講評はもちろん、
他の方の作品と、それに対する講評からも学べるのが、作品発表の大切なところです。
半年間学んできたことを作品として形にし、
これからの音楽作りにつながる手応えや課題を確かめる機会となりました。
第三期の授業も、残すところあと一回。
来週の「まとめ・総括」で、いよいよ卒業です!
最後の授業もどうぞ宜しくお願い致します!
オーケストラの真ん中で、結婚式を挙げてもらう。
20代の頃、
そんな結婚式を本気で企画したことがあります。
名前は「オーケストラルウェディング」
当時の僕は、
音大で作曲やオーケストラを学び、
結婚式の音響と演奏者派遣の仕事で起業し、
メジャーアーティストのライブ制作の現場にも出入りしていました。
この3つの経験を組み合わせたら、
今までにない結婚式が作れるんじゃないか。
そう考えたわけです。
新郎新婦を囲むようにオーケストラを配置して、
その中で挙式を行う。
もちろん、演奏はすべて生のオーケストラです。
そして、思いつきだけでは終わらせませんでした。
実際にオーケストラを集め、
新郎新婦役を立てて、大阪音楽大学のホールで20分間の模擬結婚式を行いました。
オーケストラの音楽は、もちろん全て自分で作曲(一部クラシックの編曲)しました。
新郎新婦役は大阪音大の学生に。
お父さん役は……なんと教授にお願いしました(笑)
そこにホテルの支配人など、
関係者の方々を招待してプレゼンテーション。
これがなかなか好評で、
当時はホテル側から実施に前向きな話も出てきました。
その時の映像が、こちらです。
たった1Hzの違いで、
ピアノの調律代が倍になることがあります。
例えば、ポップスのライブ。
あらかじめ録音したオケ音源に合わせて、
生ピアノも演奏する場合。
録音済みのオケはA=441Hz。
ところが、ホールのピアノはA=442Hz。
わずか1Hzの違いです。
でも、完成したオケ音源をそのまま使うなら、
ピアノの方を441Hzに合わせる必要があります。
DAWなら数字をちょっと変えるだけですが、
生ピアノではそうはいきません。
そこで調律師さんにお願いして、
442Hzから441Hzへ変更してもらいます。
これで本番はバッチリ!
……と思いきや、
実はこれで終わりではありません。
演奏会が終わったあと、
今度は441Hzから442Hzに戻さなければならないんです。
ホールのピアノは、
次の公演でも使うものですからね。
いわゆる「戻し調律」です。
つまり、本番前と本番後、
2回の調律が必要になるわけです。
実際、都内の渋谷ホール&スタジオでは、
通常442Hzのピアノを別のピッチに変更すると、
調律料金は22,000円から倍額の44,000円になります。
本番はたった1回なのに、
ピアノのピッチは442→441→442と往復。
DAWなら設定を戻しておしまいですが、
生のピアノにはそんなボタンはありません(笑)
たった1Hzの違いが、
結構なお金の違いになるんですね!
伴奏をスピーカーで鳴らしながら、
合唱の歌声だけを録音する。
普通にマイクを立てたら、
伴奏まで一緒に録れてしまいますよね。
でも以前、ある合唱コンクールの仕事で、
これを実現する必要がありました。
さて、どうやって録音したのか?
当時、実際の現場で使った録音方法を、
図付きで紹介した投稿です🔈
【スピーカーを鳴らしたまま、歌だけを録る】
―プロのお仕事・録音現場編―
15年ほど前、
全国4会場で行われた、ある合唱コンクールの
プロジェクトに参加しました。
課題曲は、
1曲のオリジナル・チャリティーソング。
各会場には20〜30組ほどの合唱団が集まり、
ステージで歌って審査を受けます。
しかし、この企画にはもう一つ、
大きなミッションがありました。
すべての合唱団の歌声を別室で個別に録音し、
全国4会場、100組を超える合唱団の録音を、
最終的に一つにまとめるのです。
私は、フィナーレで行われる全員合唱の指揮と、
レコーディングのアシストを担当しました。
ただし、録音場所は
レコーディングスタジオではありません。
市民ホールの中にある、
練習室のような部屋です。
しかも、1団体あたり20人以上。
通常のレコーディングなら、
全員がヘッドホンで伴奏やクリックを聴けば、
マイクには歌声だけを収録できます。
しかし、この人数全員に
ヘッドホンを用意するのは大変です。
機材を置く場所もなく、
そもそも参加者の多くは、
ヘッドホンやクリックを使った録音に
慣れていません。
だから、伴奏は
スピーカーから普通に流す必要がある。
しかし普通に流せば、
その伴奏までマイクに入ってしまいます。
そこで組まれたのが、
図のような録音システムでした。
部屋の中央に、
音が真上へ出るように
スピーカーを寝かせて置く。
そして、そのスピーカーの周囲を、
20人以上の合唱団が円になって囲みます。
ただし、
全員が中央を向くのではありません。
全員が中央のスピーカーに背を向け、
合唱団同士が背中合わせになるように並ぶ。
顔は、すべて円の外側です。
さらに、その外側を囲むように
4本のマイクを配置し、
全員が最も近いマイクに向かって歌います。
つまり、
中央に、スピーカー。
その周囲に、外向きの合唱団。
さらに外側に、4本のマイク。
という三重の配置です。
伴奏は、歌い手の背中側にあるスピーカーから
真上へ向かって広がるため、
歌う側には十分に聴こえます。
一方、中央のスピーカーと
外側のマイクとの間には、
合唱団の背中が壁のように並んでいます。
そのため、スピーカーから出た伴奏が
外側のマイクへ回り込むのを抑えながら、
歌声を中心に収録できるのです。
この方法で、
全国4会場、100組を超える合唱団を収録。
最後は、その膨大な歌声をミックスし、
一つの作品にまとめました。
機材も、場所も、
理想どおりではない。
それでも、
音の進む方向と人の配置を考えれば、
解決策は作れる。
どんな無茶な収録でも、
工夫によって攻略してしまう。
レコーディングのプロの発想力は、
本当にすごい。
「人が弾いた録音なのに、
そのままでは演奏できない。」
ハープの耳コピをしていて、
そんな箇所に気づいたことがあります。
昔、あるハーピストの演奏を録音した音源を、
僕が演奏用の譜面に起こしていた時の話です。
オーケストラで使うハープには、
足元に7本のペダルがあります。
例えば、ドの弦をド♯にする、
といった音の切り替えを足で行っています。
優雅に弦を弾いているように見えて、
足元でも次の音を出すための準備をしているんですね。
ところが、その録音を聴いていくと、
どう考えてもペダルを踏み替えられない箇所がある。
一気に5つのペダルを踏み替えないとできない。
そんなグリッサンドが鳴っていました。
そしてよくよく耳を凝らして聴くと、
そのグリッサンド直前は、
音そのものも微妙に不自然なのです。
つまり、これは別々に録った演奏を
つなぎ合わせているという事。
分けて録れば、当然続きを弾く前に
ペダルを準備し直せます。
それをDAW上で編集して、
ひと続きの演奏に聴こえるようにするのは簡単です。
でも、生演奏ではそうはいきません。
そう。
録音された音をどれだけ正確に耳コピしても、
そのまま演奏できる譜面になるとは限らないんです。
なので僕は、元の音楽の流れや
響きを損なわないように、
どうしても演奏できない部分だけ、
音をほんのわずかに変更しました。
どの音を変えれば、
元の音楽を保ちながら、
ペダルの踏み替えも成立するのか。
そこまで考えて、
ペダルワークも自分で組み直し、
実際に演奏できる譜面へと仕上げました。
しかしそうやって苦労して仕上げた譜面を、
演奏者に渡すと、
「これはちょっと演奏不可能です」
なんて言われたことも(笑)
そんなことを繰り返し、
少しずつハープの使い方のレベルを上げていきました。
録音では自然に聴こえる音楽でも、
実際に演奏できる形にするには、
楽器の構造まで熟知しなければなりません🎼
古山 丈 / Joe Koyama retweeted
打ち込みオーケストラ曲は、
音源のクオリティも大事ですが、
オーケストレーションも大事です。
打ち込みであっても、
それぞれの楽器の特性を生かす事を意識し、
譜面を書いているつもりで作る。
良い仕事をするには、
それが必要だと思います。
朴守賢先生とは、実は音大の作曲専攻時代からの友人です。
僕はもともと吹奏楽にはあまり詳しくありませんでした。
オーケストラを勉強してきたからといって、吹奏楽も書けるかというと、そう簡単な話ではありません。
朴先生の影響もあり、ある時期に吹奏楽を本格的に研究し、勉強を重ねました。
その後、ありがたいことに吹奏楽の大きな作編曲の仕事も、いくつか担当させていただきました。
そんな僕にとっても、朴先生の講義は本当に刺激的でした!
第一線で吹奏楽の作品を書き続けてきた作曲家が、何を考え、どう音楽を組み立てているのか。
実際の演奏や譜面を交えながら、その考え方を直接聞けるというのは、なかなか贅沢なことだと思います。
学生時代からの友人が、こうして奥義で講義をしてくれていることも嬉しいですね。
朴先生、本当にありがとうございました!
Music Academy “奥義”
第五期は11/24開講です!
昨日10/15(木)の
Music Academy “奥義”は、
朴守賢先生による
「吹奏楽の奥義」でした!🎺✨
朴先生といえば、全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位に輝き、2015年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲《暁闇の宴》を手がけたことでも知られる作曲家。
国内外で数々の作品を発表されている、まさに吹奏楽界の第一線で活躍する先生です!
「オーケストラが書けるなら、吹奏楽も書ける?」
実は、そう単純ではありません。
使う楽器も、音の重ね方も、全体の響きを作る考え方も違います。
では、あの迫力ある吹奏楽のサウンドは、いったいどうやって作られているのでしょうか?
今回は実際の演奏映像や譜面を交えながら、朴先生に吹奏楽の奥深い世界を解説していただきました!
普段何気なく聴いているフレーズも、楽譜を見ながら一流の作曲家の視点で紐解いていくと、まったく違う景色が見えてきます。
「なぜここでこの楽器を使うのか?」
「どうすれば、こんな響きが生まれるのか?」
音楽を聴いて感動することと、その音楽を自分で作れることは、また別の話。
こうした第一線の作曲家が、何を考え、どのように音楽を組み立てているのか。
その頭の中を、直接のぞかせていただくような贅沢な講義でした!
朴先生、今回も素晴らしい講義をありがとうございました!😊
Music Academy “奥義”では、現役で活躍する作曲家・編曲家たちが、実際の作品や制作経験を題材に、それぞれの専門分野の奥義をお伝えしています。
🎼 第五期は11/24開講!
現在、受講申込・無料受講相談を受付中です。
music-academy-ougi.com/
納品したアレンジに、後から
「今回の歌い手には合わない」
という話が出たことがあります。
ある歌ものの編曲を依頼された時の話ですが、
依頼を受けた時点では、まだ誰が歌うのか決まっていませんでした。
そこで依頼主と相談し、今回は明るく元気な曲調でいこう、という方向性に。
僕もそのつもりでアレンジを進め、
無事に完成、納品しました。
ところが、その後です。
ようやく歌い手が決まったところで、
制作チームの別の方から思わぬ連絡が。
「このアレンジ、今回の歌い手さんには、
ちょっと元気すぎるんじゃないでしょうか」
なんでも、その方はもっと大人っぽく、
落ち着いた雰囲気の音楽が得意なのだとか。
なるほど。
言いたいことは分かります。
確かに、歌い手によって似合うアレンジというのは違います。
そう。違いますけど、、、
でも歌い手さん、
僕がアレンジしていた時には
決まってなかったんだよな。。
ここまで依頼主と相談して、
元気な方向で進めてきたわけですが、
でも、制作チームの別の立場からすれば、
今回決まった歌い手に合うものを作りたい。
もちろん、それも分かる。
お互い良い音楽を作りたいだけなんです。
なんですが、ここからちょっとしたすったもんだが始まりまして(笑)
結局、いろいろ調整した末に、
なんとかリアレンジして再納品しました。
めでたし、めでたし。
(僕の作業の手間が1.5倍になったことを除けば💦)
作曲や編曲の仕事って、
音楽の技術だけではどうにもならないことが、
時々起こるんですよね。
若い頃、僕はアレンジの「使い回し」が大嫌いでした。
以前、一緒に仕事をしていた音楽制作の大先輩が、
曲が変わってもよく似たアレンジを使うことがあったんです。
正直、当時の僕にはそれが理解できませんでした。
せっかく音楽を作るんだから、
一曲一曲もっとこだわればいいのに、と。
だから僕自身は、とにかく音楽のクオリティを上げることに時間を使いました。
特にオーケストラの打ち込みでは、
いろいろな音源を試し、
少しでも生演奏に近づけようと、
ひたすら研究を重ねていました。
ところが、その後、
少しずつCMなどの作編曲の仕事が増えてくると、
別の問題に直面しました。
時間が足りないんです。
一曲にもっと時間をかけたい。
でも、次の仕事も待っている。
複数の仕事が重なれば、どれだけこだわりたくても、
使える時間には限りがあります。
そんな時、ふと昔のあの大先輩のことを思い出しました。
もしかすると、あの方も最初から同じようなアレンジを
使っていたわけではないのかもしれない。
たくさんの仕事をこなす中で、
ああいう制作方法に行き着いたのかもしれない。
若い頃の僕には見えていなかった事情があったのかもしれない。
そう考えるようになったんです。
もちろん、だからといって僕自身は、
一曲ごとのクオリティへのこだわりを捨てたくありません。
そのために長い時間をかけて作り込んできたのが、
自分のオーケストラの制作環境やプリセットです。
毎回ゼロから音作りを始める必要がなければ、
その分、楽曲そのものに時間を使える。
クオリティを落とさずに、制作のスピードを上げる。
言葉にすると簡単ですが、
音楽を仕事として続けていく上では、これがなかなか難しい。
昔は「似たアレンジを何度も使うなんて」と思っていた僕が、今では「毎回ゼロから始めなくていい環境」を作ることに、長い時間を費やしているわけです。
良い音楽を作る技術と、良い音楽を作り続けるための仕事術。
どちらも、プロの作曲家には必要なのだと思います。
30秒のBGMなら何本も作れる。
なのに、3分の曲になると完成しない。
作曲を教えていると、こういう人に出会うことがあります。
しかも、打ち込みやアレンジはかなり上手だったりするんです。
最初の30秒はカッコいい。
音色も良いし、フレーズも悪くない。
でも、そこから先が作れない。
さて、次はどうしよう?
とりあえず楽器を増やしてみる。
新しいフレーズを考えてみる。
でも、どうもしっくりこない。
そうこうしているうちに、いつまでも曲が完成しない。
実はこの場合、
足りないのは打ち込みやアレンジの技術ではないことがあります。
曲全体を組み立てる力、つまり「構成力」です。
どこで盛り上げるのか。
どこで変化をつけるのか。
何を聴かせて、どう終わるのか。
そうした曲全体の流れが見えていないと、
いくら良いフレーズを作っても、その先に進めなくなるんです。
では、構成力はどうやって身につければよいのか。
例えば、
クラシックにはソナタ形式をはじめ、
さまざまな形式があります。
ポップスにも、もちろんさまざまな形式があります。
J-POP、ダンスミュージック、ロック。
それぞれに特徴的な曲の構成や展開があります。
さらに、それらを融合したような音楽には、
また独特の構成があります。
まずは、自分が作りたい音楽が、
どのような構成で作られているのかを分析すること。
そして、その構成を真似して、自分でも一曲作ってみること。
それを繰り返すと展開を考えるための引き出しがどんどん増え、
そのうち自分なりの新しい形式を作り出せるようになります。
これが構成力を身につけていく上で、とても大切なプロセスだと思います。
実際、作品を講評していると、
音作りやアレンジには改善の余地があっても、
構成がしっかりしている曲には強い説得力があります。
反対に、どれだけ音色が良くても、
フレーズがカッコよくても、
それだけでは曲全体の完成度にはつながらないことがあります。
「カッコいい30秒を作る力」と
「3分間、最後まで聴かせる力」
は別のもの。
打ち込みやアレンジの技術だけでなく、
音楽のさまざまな形式を知り、それを自分のものにしていく。
そこにも、作曲の大切な勉強があると思っています。
「劇伴の仕事って、そもそもどこから来るんですか?」
曲の書き方は学べても、こういう話を聞ける機会はなかなかありません。
先日のMusic Academy “奥義”は、映画やドラマの音楽を数多く手がけてきた侘美先生による「劇伴の奥義」。
実際の映像や譜面、Pro Toolsの画面などを交えながら、劇伴制作の世界に迫る講義でした。
劇伴の仕事が来るルート。
依頼を受けてからの制作の段取り。
現場で苦労したことや、その解決方法。
そして、そもそもどうやって劇伴の仕事を任される作曲家になったのか。
完成した音楽を聴くだけでは、なかなか分からないことばかりです。
作曲・編曲の技術はもちろん、現役作曲家が実際の現場で培ってきた経験や仕事術まで学べる。
Music Academy “奥義”では、こうした学びを大切にしています。
第五期は11/24開講!
現在、受講申込・無料受講相談を受付中です。
music-academy-ougi.com/
昨日10/7(水)の
Music Academy “奥義”は
受講生の皆さんお待ちかね!
侘美先生の「劇伴の奥義」でした✨
映画やドラマなど、映像作品のために作られる音楽「劇伴」
単に良い曲を作るだけでなく、映像の展開や演出と音楽をどう結びつけるか。
そこには、通常の楽曲制作とはまた違った発想や判断が求められます。
今回の講義では、
侘美先生が手掛けられた、
ドラマや映画の作品の
実際の譜例やDAW画面も見せていただきながら、
・どういう発想で音を置くのか
・どうやって場面に合う音楽へ仕上げるのか
・劇伴ならではの作曲・アレンジの視点
それらを、
具体的に学ぶ時間になりました。
Music Academy “奥義”では、現役プロの作曲家が、
それぞれの専門分野で培ってきた技術や経験をお伝えしています。
侘美先生、ありがとうございました!🎼
EDMをほとんど聴いたことがなかった頃、
EDMの制作依頼が来たことがあります。
僕が主に手がけてきたのは、
オーケストラを使った作曲や編曲。
EDMとは、制作のセオリーも音の作り方も、
かなり違う世界です。
ただ、こういう時に何をすべきかは分かっていました。
まず、そのジャンルの音楽を徹底的に聴き込むこと。
そして、なんとかその音楽を好きになること。
何より、自分にもできると信じることです。
そこで、とにかくEDMを聴きまくりました。
ダブステップって、
そもそもどんなセオリーで作られているんだろう?
あの独特のウォブルベースは、
どうやって音を作っているんだ?
Massive、Serum、Sylenth1などのシンセを触りまくり、プリセットやサンプルを片っ端から漁る。
気になった既存曲は耳コピして、
DAWで再現してみる。
ところが、メロディーやコードを拾うだけでは、
あのサウンドにはならないんです。
音色はどう作るのか。
どんな音を、どう組み合わせているのか。
聴いて、試して、また聴き直す。
本当に手探りの連続でした。
でも、実際に自分で音を再現しようとすると、
それまで聴き流していた部分にも、
次々と耳が向くようになります。
ただ音楽を聴くことと、
自分が作るつもりで聴くことは、
全く違うんですね。
作曲家だからといって、
最初からあらゆるジャンルに精通しているわけではありません。
でも、知らないジャンルに出会うたびに、
また新しい音楽を自分の中に
取り込んでいくことはできる。
そのためには、知識や技術だけでなく、
その音楽への興味も必要です。
「好きだから作る。」
もちろん、それが一番自然な形でしょう。
でもプロの作曲家には、
時としてその順番が逆になることもある。
「作るために、その音楽を好きになる。」
それも、僕が大切にしている作曲家の仕事術です。
こうした経験を重ねる中で、作曲の技術だけでなく、実際の仕事で何を考え、どう学び、どう判断するかも大切だと感じてきました。
僕が主宰するMusic Academy “奥義”では、現役の作曲家・音大講師たちが、制作技術とともに、現場で培ってきた経験や仕事術もお伝えしています。
第五期は11/24開講。
受講内容・無料相談はこちらから。
music-academy-ougi.com/
以前、ある作曲案件で、かなり強いメールを送ってしまったことがあります。
納期が近づいているのに、
先方からの確認や判断がなかなか戻ってこない。
こちらはその返事がないと、次の作業に進めない。
演奏者を含め、
何人もの関係者を巻き込んでの仕事だったので、
このままでは彼らにも迷惑がかかる。
先方に何度か連絡しても状況が変わらず、
僕もだんだん焦ってきました。
そして最後に、
「このままでは、責任を持って完成まで進めることができません!」
と、かなり強い言葉を入れて送りました。
送った時は、
「これは言わないと仕方がない」
と思っていました。
でも、後になって思いました。
言っていることが正しくても、言い方まで正しいとは限らない。
同じことを伝えるにしても、
もう少し違う言葉を選べたはずです。
作曲家として長く仕事をしていると、
技術だけでは仕事は続かないと痛感します。
チャンスは結局、人が運んできてくれるからです。
僕自身、自分の対応のまずさで、
続かなかった縁もたくさんあります。
だから今は、
新しい人と出会うことだけでなく、
「なぜ、あの縁は続かなかったのか」
を振り返ることも大事にしています。
メールの書き方。
返事の仕方。
腹が立った時の言葉。
そういうところに、
次の仕事を失う原因が隠れていることもある。
腹が立った回数だけ、反省する。
これは今でも、自分に言い聞かせていることの一つです。
作曲の技術を磨くことはもちろん大切。
でも、長く仕事を続けていくなら、
人との縁をどう扱うかも、
クリエイターに必要な技術の一つ
だと思っています。
ある現場の話。
ふと舞台監督を見ると、
彼は目の前にオーケストラのスコアを広げ、
演奏を追いながらキューを出していました。
キューの先は、照明です。
その曲は、似たようなフレーズが繰り返されるミニマル的な音楽で、
途中の決まった小節で照明を切り替える必要がありました。
でも、生演奏なので、毎回まったく同じ秒数で進むわけではありません。
しかも、
「ここからBメロ」
のような、分かりやすい区切りもない。
だから舞台監督は、
スコアを見ながら今どこを演奏しているのかを追い、
狙った場所でキューを出していたんです。
話を聞くと、譜面に書かれていることを、
作曲家や演奏家のように細かく理解しているわけではありませんでした。
でも、自分の仕事に必要な情報は読み取れる。
僕はこの時、
譜面は、作曲家や演奏家だけのものではなく、
スタッフも含めた音楽現場の「共通言語」になり得るんだ
と感じました。
同じ譜面でも、立場によって必要な読み方は違います。
作曲家には作曲家の読み方があり、
演奏家には演奏家の読み方があり、
スタッフにはスタッフの読み方がある。
この経験は、その後、
大学のミュージックビジネス専攻で授業を組み立てる時や、
著書『ネオ・ソルフェージュ』を作る時の、大きなヒントにもなりました。
譜面を読めるというのは、すべての音符を理解することだけではない。
自分の立場で、音楽を共有するために必要な情報を読み取れること。
それもまた、譜面を読むということなんだと思っています。
池田エライザさんが、初めてフルオーケストラと共演した時のことをお話しされています🎻
この公演では、M9「Fall」のオーケストラアレンジを担当しました。
自分がアレンジした音楽を、演奏されたご本人がこうして振り返っている映像を見るのは、なんだか嬉しいものです。
10/31、TBSチャンネル1で放送されます📺
🎵ELAIZAさんからのコメントをアップ💁♂️
🎻初のフルオーケストラとの共演に臨んだ思いとは🎙
『#ELAIZA Symphonic Portrait 2026 ~euphoria~』
📅10月31日㊏📺TBSチャンネル1
📱スマホ・PCでも視聴🆗
💻詳細は👉lnky.jp/QnSDNtC
#池田エライザ
#飯森範親
#パシフィックフィルハーモニア東京










