
Social scientist @dij_tokyo. Interested in issues related to gender, mobility, space, intimacy and expat communities. Loves traveling.
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ALT 近年、日本においてアロマンティック/アセクシュアル・スペクトラムの可視化が進みつつあり、アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラムの性的指向に関する研究も少数あるが、恋愛的指向に注目した研究は非常に少ない。欧米諸国における恋愛的指向に関する研究ではアロマンティックがアセクシュアルの持つ恋愛的指向の1つとして議論される傾向がある。一方、日本では「アセクシュアル」を恋愛的にも性的にも他者に惹かれない人に対してのみ用いる場合があるなど、当事者コミュニティにおける恋愛的指向の位置づけが欧米諸国とは異なる。加えて、既存の量的研究ではアロマンティックか否かという二分法に基づいた議論に終始しがちであるという課題のほか、当事者コミュニティによる調査結果から恋愛的指向には多面性があることが示唆されており、恋愛的指向のさまざまな側面について議論する必要がある。そこで本稿では、Aro/Ace調査実行委員会が実施したウェブ調査「アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020」を用いて恋愛的指向アイデンティティや恋愛的惹かれ、恋愛に関連する欲求等について記述し、恋愛的指向の多面性を検討した。Aro/Ace自認前および自認後の恋愛的惹かれの分布をみると、ロマンティック、アロマンティック、グレイ(ア)ロマンティック、デミロマンティック、リスロマンティック、クエスチョニングなど、アロマンティック・スペクトラム・アイデンティティによって傾向に違いがみられた。また、特定の人に対する深い関心、ドキドキ、交際意欲の分布についても、アロマンティック・スペクトラム・アイデンティティによる違いが確認された。交際意欲のような他者との行動を伴う欲求に関する項目の方が、特定の人に対する深い関心やドキドキのような他者との行動を必ずしも伴わない欲求に関する項目よりも肯定的回答の割合が低い傾向があることがわかった。





































