薬局のバイト中思ってること
・朝パソコン重いなー
・在庫ないや、ごめん
・小児かわいーい
・あっ処方ミスってるな
・暇だなー
・傷痛そう
・まだこんな時間かー
・年末年始どうする
・薬歴かかなきゃ
・混んできたっ帰りづらい
甘党 retweeted
Replying to @s1maximum
振り返ると、そこには見知らぬ女が立っていた。
長い黒髪に、少しだけ疲れたような目。
「……誰ですか?」
女は答えず、俺の隣に腰を下ろした。
「ねえ、どうしてこんなところで飲んでるの?」
「別に。理由なんてないですよ」
「嘘。理由のない人は、こんな場所で一人にならない」
そう言って彼女は、俺の手から氷結を奪い、一口飲んだ。
「ぬるいね」
「そりゃ、ずっと持ってましたから」
「じゃあ、次は冷たいの買ってよ」
初対面の女に何を言われているんだ。
そう思いながらも、俺は立ち上がった。
自販機で氷結を二本買って戻ると、彼女はさっきと同じ場所で夜空を見上げていた。
「逃げなかったんだ」
「逃げる理由もないんで」
彼女は小さく笑った。
「ねえ、名前は?」
俺が名前を告げると、彼女は少し驚いた顔をした。
「……そっか。やっぱり」
「やっぱり?」
「ううん。なんでもない」
遠くで救急車のサイレンが鳴っていた。
彼女は新しい氷結を開けると、ぽつりと言った。
「私ね、今日で最後なの」
「……何が?」
「この街にいるのが」
そう言って笑った彼女の目には、なぜか涙が浮かんでいた。
「だから、最後くらい誰かと飲みたかった」
俺は何も言えなかった。
しばらくして、彼女が口を開いた。
「ねえ、ひとつだけお願いしてもいい?」
「なんですか?」
「明日の朝まで、私のこと好きでいてくれない?」
冗談にしては、あまりにも悲しい声だった。
「……明日の朝になったら?」
彼女は少し考えてから、笑った。
「忘れていいよ」
その夜、俺たちはホテルには入らなかった。
ただ、街灯の下で、夜が明けるまで話をした。
そして朝の五時。
彼女は立ち上がり、俺に背を向けた。
「ありがとう。久しぶりに楽しかった」
「また会えますか?」
彼女は振り返らなかった。
「……独りはもったいないよ」
それが、彼女の最後の言葉だった。
三日後。
何気なく開いた地方ニュースに、見覚えのある顔が映っていた。
『三日前から行方不明となっていた女性の捜索が続いています』
画面に表示された写真。
間違いない。
あの夜の彼女だった。
ただ、一つだけおかしなことがあった。
ニュースの最後に、こう書かれていた。
『女性は一週間前から行方が分からなくなっています』
俺は、冷蔵庫を開けた。
あの夜、彼女が飲み残した氷結が一本。
缶の側面に、小さな文字が書かれていた。
『見つけてくれて、ありがとう。』






















