マイルスの‘死刑台のエレベーター’とMJQの‘大運河’を足して2で割ったような表題曲を繰り返し聴きながら(エヴァンスのプレイもジョン・ルイス的),これってエヴァンスのヌーヴェルヴァーグへの目配せなんじゃないかと妄想している.'62年,“女と男のいる舗道”“突然炎のごとく”の頃.
Interplay (AJAZ 9445)
ゆうべのマイルスからの流れで,今夜はモブレー.久々に聴き,完成度の高さに驚く.周到に統一されたトーン,滑らかな手触りのなかにメリハリ(ケリー&ブレイキー)をつけて飽きさせない手練.ジャズとは“セロニアスと,モンク”であり,また“ハンクと,モブレー”でもあるのだ.これは矛盾しないのだ.
Soul Station
ちょうど金,土だったので1日1枚ずつ愉しんだ.よく言われる“モブレーが印象に残らない”というのは“マイルスがイマイチだと言っていた”“モブレーのソロがカットされている曲がある”というふたつの事実が生み出す,それこそ印象ではないか.モブレーのソロはちゃんと聴ける.
Miles Davis in Person (C2L20)
“素敵な曲がチャーミングな演奏と良い音で聴ける”三拍子揃った大名盤.スウィートなジャケットも含めると四拍子か.モブレーがいろいろ言われがちだが,かれのやさしさがこれほど曲想に活かされたアルバムも他になく,マイルスはちゃんとモブレーを解っていたのだ.
Someday My Prince Will Come
(CL 1656)
ジャケットからライトで解りやすいジャズを期待させておいて,実はかなり手強いアルバム.パーカー経由でジョン・ルイスをちゃんと聴くようになってから,ようやく真価が理解できるようになってきた.ゲッツよりふくよかでズートよりシャープなビル・パーキンスのテナーも見事.
Grand Encounter (PJ-1217)
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【 予告編解禁 】
幻にして呪われた犯罪映画の傑作
ついにスクリーンに復活!
150分、1フレームたりとも無駄がない
映画が到達したミニマリズムの最高峰
ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品
『ギャング 4Kデジタルリマスター版』
11/27(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA
シネマリスほか全国順次公開
表題曲がキャッチーすぎて損をしているのでは.ジャズ聴き始めのころに聴きすぎて飽きてしまい疎遠になった経験アリ.が,このアルバムの妙味はケリーのトリオ演奏にこそあると思う.ジャズピアノの“とめ,はね,はらい”のお手本のような名演.音も凄くて45回転LPが気になって仕方ないが,高い(泣)
Kelly Blue
MACKY retweeted
新訳版『長いお別れ』を刊行します。
訳者は山形浩生さん。これまでのマーロウ像を一新し、ハードボイルドという観念そのものを塗り替える快い新訳です。田島昭宇さんの無上の装画とともにお楽しみください。
11月18日発売予定。
このところスウィングばかり聴いていたからそろそろ揺り返しがくるだろうなと思っていたところへドルフィーの出物とめぐり逢うんだもの.右はin EuropeではなくFive Spot Vol.1のオランダ盤.左のVol.2はジャケはほぼ同じだが同じく蘭盤.RVGありでVol.1はモノラル,2はステレオ.久々のドルフィー,胸躍る!!
ポリドールの銀帯はライナーも充実.本盤がJATP来日('53.11)を挟むように録音されたことや,若き日のベンが得意の水泳で溺れかけたレスターを助けたことがあるとか(後年の体型からは想像できないが,なんせフロッグだもんね),硬軟取り混ぜた情報満載.さすが油井正一先生である.
King of Tenors (MV 2554)
先日挙げた“Rompin'”の姉妹盤.リーダーはビリー・バイヤーズ.他にジーン・クイルも入り,1曲目なんて心はBlue Note1500番台.誰も触れないが,ウィットに富んだオープンの蔭でニューマンのミュートプレイは相当に格好いい.卵の殻を突き破って黄身をこぼさない感じ(なんだそれは).
Byer's Guide(CHJ-1217)
一方でバック・クレイトンら大御所も健在.こちらは大手Columbiaのハイクオリティな録音も相俟って“古き良きスウィングジャズ”を愉しさはそのままに解像度高くリファインした傑作揃い.'50年代半ば~'60年代前半のスウィングジャズは,つぶさに聴けば聴くほどおもしろいのである.
One for Buck (33SX1390)
ジョー・ニューマンやソニー・ペインら“モダンな筆法でスウィングジャズを綴る”世代の台頭でベイシー楽団があらたな黄金時代を迎えたことがよく解る,最高に格好いい演奏.中間派なんて半端な言葉では括れない,スウィングジャズのヌーヴェルヴァーグと呼びたい名盤.
Counting Five in Sweden (WP-1288)
デュオって苦手なのだが,数少ない例外,というより五指に入るくらい好きな1枚.ルビー・ブラフにエリス・ラーキンス,本当に巧い.噺家に例えると三代目の三遊亭柳好と八代目の三笑亭可楽のようなふたり.落語が志ん生文楽だけじゃないように,ジャズもマイルスエヴァンスだけではないのだ.
2×2 (VRS-8507)
「なんだか私は急に彼が好きになってきた.彼には,そう,伸びしろがある」という一節がある.チャンドラーなら「彼には~」以降は書かないだろう.素直に書いてしまうところがロスマクって野暮天だよなあ.なんて文句を言いつつ,マーロウの2倍動き廻り4倍殴られる(笑)若きリュー・アーチャー,私は好きである.
『美人モデル殺人事件』アマプラにて鑑賞.酷い邦題で損をしているが実は傑作だった.怪しい男を大中小3段階で配置,追いかけられ型サスペンスに仕立てた上にヒロインもしっかり活躍,ニューロティック風味も交えてしっかりハッピーエンドで落とす,それも82分で.ハリウッドのゴールデン職人芸が堪能できる.
DUで見つけたときに思わず“あっ”と声が出た,Joe Newmanの大好きな録音.これまで通販用のお粗末な汎用ジャケ再発盤しか見かけたことがなく,ついに原盤を.ジャケ上が半分裂けているが盤面はキレイで,なんと¥980.本当にこういうジャズは人気ないんだなあ.嬉しさ半分淋しさ半分である.
Rompin' (CHJ-1220)





















