ヒックとドラゴン各方面隙が無くめっちゃ良かった、
飛翔シーンは変な声出るぐらい映像的快だった
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『汝、星のごとく』。原作未読。
セリフはかなり説明的でわかりやすいのに、扱っている題材や人間関係は結構歪で面白かった。社会的な正しさが必ずしも個人の幸福に結びつかないというテーマも筋が通っている。
特に、広瀬すず演じる暁海が、自分の家庭を壊した父親の不倫相手である瞳子と親しくなり、人生の師のように慕っている関係はかなり歪で良い。ただ、当の瞳子が妙に達観して人生訓を語る人物として描かれていることには違和感がある。北原先生も同様で、一般的な倫理から逸脱した生き方をしているのに、主人公たちを導く賢者のような立ち位置に収まっている。子どもの件も説明不足だし、元教え子と結婚すれば世間体の問題が解決するというのも、むしろ噂になるだろうと鑑賞中に引っかかった。
「介錯するのは男」「正しさなんて捨てればいい」といったセリフも、作者の主張がそのまま人物の口から出てきている印象。せっかく倫理的に複雑な人間関係を描いているのに、その意味をいちいち言葉で説明してしまう。既存の正しさを相対化する物語でありながら、特定の登場人物には新しい正しさが与えられているようにも見える。
演出も非常に手際が良く、各ショットで観客に与えたい印象が明確に設計されている。ただ、その計算があまりに透けて見える。ラストでそれまでの時間を点描的に振り返り、感情を畳みかけて泣かせにくるのも、いかにも藤井道人っぽい。エンタメとしては正解なのだろうが、個人的にはむしろ興醒めした。人間の割り切れなさを描いてきた物語が、最後には随分とわかりやすい感動に収束してしまう。
世間の「正しさ」にはあれほど疑いを向けながら、作品自身が提示する「正しさ」はほとんど疑われない。人間の複雑さを描いているようで、実のところ、その複雑さを観客が安心して受け入れられる形に整えてしまっている。その周到な親切さこそが、本作の最も物足りないところだった。
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか』を観てから、数日間、この映画について考えていた。
明確な反戦のメッセージを持つ作品であることは、疑いようがない。それでも、「戦争を起こしてはならない」という確認だけで鑑賞を終えることには、ためらいがあった。この映画が突きつける問いは、観客自身の倫理的な自己認識にまで及んでいると感じたからだ。
ネルソン氏は、作中の中盤以降、自らの加害性を自覚するに至る。しかし、その自覚が救済をもたらすわけでもなく、彼はその後もトラウマとともに生きていく。加害を認識したという事実によって、過去の行為や、その記憶から解放されることはない。ここから「戦争が人間の加害性を顕在化させる」という理解を得るのは自然だろう。
その上で、誰もが加害の主体となり得るという問題まで、考えを進める必要がある。戦争は、集団への同一化や同調圧力を通じて、その可能性を増幅させる。さらに、平時には行為を抑制していた倫理観を封じ、加害を正当なものとして受け入れさせる。
鑑賞後に目にした感想には、戦争参加者を自分とは隔たった対象として捉える距離を感じた。同じ状況に置かれたとき、自らの精神や判断がどう変容するかという問いは少なかったように見える。
感想として表明された言葉のみから他者の思考の全容を推し量ることには限界があるのは勿論だが、「自分は穏当な人間であり、社会が戦争へ傾いても毅然と抵抗できる」という自己認識は、どこまで確かなのだろう。その確信を支えているものには、現在の環境によって保障された余裕も含まれているはずだ。
戦地で「人を殺さない」という選択を維持することの困難さを、具体的に想像してみる。
殺さなければ自分が殺されるという恐怖があり、殺すことが称賛に結びつく価値体系がある。拒絶すれば集団から排除され、家族や仲間を守るためだという大義が与えられる。生存への欲求、承認への欲求、身近な者への愛情までもが、加害を促す動機として組織されていく。
そうした状況で、自らの倫理をどこまで保持できるだろうか。戦地へ赴くこと自体を拒絶するという意思も、その意思を貫く条件とともに考える必要がある。拒絶の代償が、自分のみならず家族への非難や排除にまで及ぶとき、最終的にどのような選択を掴み取るのか。
自分には、それでも必ず人を殺さずにいられると断言するだけの確信が持てなかった。そう遠くない過去に、自らの攻撃性を自覚させられる出来事もあった。その経験を踏まえると、ネルソン氏の加害性を、自分から隔絶したものとして眺めることは難しい。
ネルソン氏との間に置く心理的な距離は、戦争への危機意識とも無関係ではあるまい。今現在反戦を唱える自分が、将来、戦争を支持する言葉を口にする可能性も考えておきたい。その時自分は、自らの変節さえ「やむを得ない判断」として合理化するかもしれない。自分の善良さを確信するだけで、将来の選択まで保障することはできないのだ。
その不確かさを引き受けた上で、加担を拒むための条件を考え続けること。この映画の意義は、反戦という立場を自らの内側から問い直すところにもあった。
永野の切れ味が凄すぎる、間違いなく天下取ってる
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監督:モコちゃんよりコメントが到着!
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