菊地敦己 retweeted
業務の傍ら日々集めている「小さな風景」についての本が彰国社さんから出ます!
デザインは菊地敦己さんです。
シンプルな構成の本なのですが、かわいく少しミステリアスな表紙や本文の工夫など奥行きが生まれるデザインをしていただきました。
私も数編執筆したり写真撮ったりしています。ぜひに◎
【見本出来!】
乾久美子+Inui Architects『小さな風景の教え』まもなく刊行!
リサーチを続けてきた「小さな風景」からの学びを、50の教えとして編んだ一冊。
写真は、出来上がった本を手にした乾事務所の皆さん。
赤い表紙が目印です!
shokokusha.co.jp/?page_id=14…
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(長文)2024年にApertureから刊行された『I’m So Happy You Are Here』は、日本の女性写真家に焦点を当てた企画であり、日本版展覧会「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」が開催中とのこと。
ある研究調査団体から、本展共同キュレーターであるPauline Vermare氏の論考に、ヒロシマの写真表現に関する重大な事実誤認が含まれているとの情報提供を受けました。著者は写真の専門家とのことですが、少なくとも被爆地写真表現の歴史についての包括的な知見は有していないと見えます。今回問題とされた一つが、2007年に被爆資料を撮影した女性写真家についての以下の記述です。
「石内にとって、ひろしま/hiroshimaを撮影する際にカラーを用いるという選択は、彼女の意図を示す一つの方法でした。『これらの写真が、戦後の広島の一般的なイメージを白黒からカラーへ、公的なものから私的なものへ、「抽象的な男性のまなざし」から「具体的な女性のまなざし」へと変えることができればと願いました。』」(図2)
ここでいう「抽象的な男性の視点」とは一体何を指すのでしょうか。50年以上にわたり広島に関わってきましたが、自身の作品含めてそれに該当する写真表現を挙げることができません。
土門拳が初めて広島を撮影したのは1957年であり、原爆投下からすでに12年が経過していました。1945年8月6日の惨事そのものは、写真によって視覚化することはできません。「ヒロシマを撮る」ためには、眼前に存在するものを通してヒロシマをいかに表現するかという大きな課題が立ちはだかっており、報道以外でヒロシマは当時の写真家に積極的に選ばれるテーマではなかったのです。よって、写真表現として被爆地を撮影した写真家は限られています。
それでも私を含む複数の写真家が、それぞれ異なる方法論によって広島・長崎を撮影してきました。その中にはモノクロ作品もカラー作品も同等に存在し、女性写真家も複数名います。
ところが、依頼仕事で被爆資料を撮影するために2007年に初めて広島を訪れたという女性写真家とその作品を評価してきた権威ある研究者や新聞記者らによって、美術界を中心に「2007年以前には、男性による悲惨で社会的なモノクロの広島写真しか存在していなかった」という、事実と大きく乖離した言説が広く流布されるようになりました。
その背景には、美術館学芸員や研究者による写真史・特にモノクロという写真技法への理解・知見・経験不足、一次資料にあたらず権威ある人物の論考を反復引用するだけの研究姿勢、反戦・平和を正面から語ることを揶揄するような当時の社会的空気、さらにフェミニズムの名の下に男性からの正当な反論を抑圧し、特定の作家の価値づけに都合の悪い言説と人物を排除するような空気感の形成など、複数の要因があったと考えられます。
その結果、全く異なる方法論によって積み重ねられてきたヒロシマ写真表現の歴史が極度に矮小化され、「モノクロ/カラー」「男性/女性」という架空の二項対立のみへと還元されてしまったことで、表現の多角的な比較や個々の写真家に対する詳細な研究といった可能性の広がりが閉ざされてしまったのです。
さらに、このような虚偽の言説を浸透させるべく、一部の研究者の間で「ヒロシマ写真」という実在しないカテゴリーまでもが形成されました。これは「男性によるモノクロの悲惨な広島写真」を総称するとされ、2000年以前のヒロシマをテーマにした写真作品はすべてその範疇に含まれるのだそうです(驚愕)。そこでは1957年の土門拳から現在まで撮影を続ける私の作品までもが、系譜も共通点もなくただ「男性」という唯一の共通項だけで一括りにされています。そして、その時代に広島を撮影した女性写真家の存在は都合良く排除されています。
当事者である私だけでなく、写真史とヒロシマの基本的な歴史を学んでいれば、この分類が全く事実に即していないことなど容易に理解できるはずです。理解できないのであれば、それは歴史の基本学習の欠如です。
半世紀以上にわたり写真家がそれぞれ独自に積み重ねてきた表現の歴史を「ヒロシマ写真」という単一のカテゴリーに回収してきた人々は、一方で「ガーリー・フォト」というレッテル貼りに対しては強く抗議しています。自らへの類型化には敏感に反応し声高に叫ぶ一方で、「男性」という属性だけで広島を撮影してきた写真家及び全く異なる作品群を一括りにし、根拠なく「ヒロシマ男性写真」とレッテルを貼るような暴力性・加害性には無自覚であると言わざるを得ません。少なくとも「広島を撮影してきた写真家」をめぐる議論においては、その矛盾は看過できるレベルではありません。
また、それを写真専門の学芸員や研究者が黙認してきた、史実よりも保身や既得権を優先してきたという事実が大変重要です。ヒロシマの問題を安易にフェミニズムの問題へとすり換えてしまったことで、現在も続くヒロシマの課題や問題は矮小化され、歴史から学び本質を問い続ける姿勢そのものさえもが失われつつあります。
被爆81年となる8月6日を前に、この危機感を言語化する必要性からこれを投稿するに至ります。
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私は1970年代から現在まで、50年にわたり広島を撮影してきました。私の関心は1945年8月6日の出来事を悲惨な過去として表現することではなく、それを今につながる現在の問題として提示することにあります。また、写真家として「目に見えないもの」をいかに写真で表現し得るかという写真美学的挑戦でもありました。
「原爆の子(人)」や「ヒロシマ・モニュメント(風景)」に続いて、1982年に開始した「ヒロシマ・コレクション(物)」では、被爆資料を当時の日常を示す普遍的な記号性を重視して撮影することがコンセプトです。このシリーズは1980年代以降、国内外で繰り返し展示されてきました(※注)。
しかし、「ヒロシマ写真」という架空のカテゴリーを前提とする研究者や評論家、新聞記者らには、「2000年以前にはモノクロのモンペや防空頭巾の地味な写真しかなかった」「男性には美しいワンピースの価値など理解することもできない(撮れるはずもない)」といった暴論を展開している者がいます。そうした論考を書いた人々が私に取材や調査を行ったことは一度もなく、実に残念なことです。
「男には美しいワンピースは撮れない」という先入観に基づく発想自体が、極めて時代錯誤でステレオタイプな性別観です。「女性だから日常性や美しさに着目しそれを表現できた」「男性には古い社会的視点しかなかった」という虚偽の二項対立は、これまで広島の写真表現史のなかで発表されてきた作品や歴史の実態とは一致しません。そのような性別本質主義に依拠した「連帯」は、結果として自らが批判してきた家父長制的な思考を別の形で再生産していることに自ら陥ろうとする行為なのではないでしょうか。
私は1982年、小川さんの美しく繊細な絹のワンピースと、それをモンペの下に着ていたという証言に触れ、それをありのまま表現せねばと思いました。見えてくるのは、一人の若い女性の日常とおしゃれ心、それが一瞬で奪われたという事実であり、そのワンピースが有するのは「自分や身近な人が今着ていても不思議ではない」現在形のかたちです。
さらに原爆投下という大きな出来事の背後には、死者、生存者、行方不明者それぞれに固有の人生と誰一人同じではない物語が人の数だけ存在するということが大切です。広島平和記念資料館の所蔵品には生存者の持ち物を自ら寄贈した資料が数多く存在しているのです、それを「遺品」とは呼びません。
ヒロシマの事実に対峙せずすべてを「死者の遺品」と一括りに情緒的に美化すること、それはヒロシマの表現ではなく自己解釈でヒロシマを用いた自己表現であり、前者とは区別して論じられねばなりません。論じる者がその違いさえ認識できておらず、理論破綻を正当化するため、事実の方を捻じ曲げざるを得ない事態になるのです。さらにはそこに報道写真をも恣意的あるいは無意識に混同させてきたというのが現状でしょう。
「ヒロシマ・コレクション」では、被爆資料自体には一切演出を加えず、フラットに、ありのままを美しく記録することを徹底し、その下に持ち主の物語を伝えるテキストを配置することで作品を構成しています。写真が現在を、文字が過去を伝えます。この方法論は1982年に確立したものですが現在においても有効であると確信しています。
とりわけこのシリーズにおいては、作家性を消し記録に徹することを重視してきました。撮影者の性差による優位性という議論がいかに的外れで本質を欠いたものであることか。そしてこのデジタル時代、モノクロとカラーは一瞬で変換可能なリバーシブルなのです。
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(図1)『I’m So Happy You Are Here』Pauline Vermare他著、Aperture、2024年
(図2)引用箇所
(図3)土田ヒロミ〈ヒロシマ・コレクション〉《ワンピース 寄贈者:小川リツ 広島平和記念資料館蔵》1982年
寄贈:1974年1月30日/寄贈者:小川リツ(小川節子さんの母親)/570×820mm
小川節子さん(当時21歳)は第五師団司令部(爆心地から790m)で朝の体操中に被爆。縮景園に逃げたが、火の勢いを避け京橋川に浸っているところを兵隊に助けられ、師団司令部に収容された。9日、似島に転送されたが、11日に死亡。この絹のワンピースは、上着とモンペの下に着けていたもの。
(図4)土田ヒロミ〈ヒロシマ・コレクション〉《ワンピース 寄贈者:小川リツ 広島平和記念資料館蔵》1982年
(注)ヒロシマシリーズ 国内外での主な発表docs.google.com/document/d/1…
#土田ヒロミ #ヒロシマコレクション #まなざしの奇跡 #ヒロシマ写真表現
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【ap編集長の建築探索】vol.025 青木淳+リチャード・タトル「ほぼ、空」
23年の歴史ある建築ウェブメディア「アーキテクチャーフォト」の編集長である後藤連平が、訪問した建築を紹介する連載シリーズ
photos©rem goto
詳細はリプライ欄の🔗から
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今どきの展覧会にしては珍しく、撮影できるのはたったこの2枚程度に限れらるけれど、少なくとも美術館の学芸員は見た方がよい展覧会がオペラシティで開催中。なぜ人は廃墟となった神殿を建築と呼んできたか、そんなことを考えながら、気持ちのよい時間が過ぎていきます。
operacity.jp/ag/exh300/
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開館20周年「 #装飾する魂」関連プロジェクト:青木淳「青森県立美術館の装飾、もしくは被覆」ティザー映像をアップしました❣️#鶴岡真弓 先生× #青木淳 氏の異色?の組み合わせによる美術館建築と装飾/被膜をめぐる濃密なめくるめく🌀対話🌀
youtube.com/watch?v=HIZpTKxa…
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【次回展のご案内】
-原理追究・分析型バスケット―
智美術館では、本年秋、バスケタリー作家、関島寿子さん(1944-)の展覧会を開催します。バスケット、「かご」はカゴでも物を入れるための籠ではありません。籠の構造原理に着目し、構築法と素材の特性、造形についての発見を起点とした思考の展開を形にします。
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再来週4月18、19日に開催する「第3回 PALETTE CLUB ART BOOK & CRAFT FAIR」。卒業生と講師による、ZINEや立体作品の即売会ですが、イラストレーションの現状や今後の展開を考える試みでもあります。自分と絵と他者との心地よい関係をどう築いていくか。ぜひその関係を体感しにいらしてください。
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横浜美術館での空間操作|常夏 @Ringoski
note.com/shodai/n/ndd4ab30ed…
乾久美子と菊地敦己の高いレベルのコラボレーションでモダニズム建築をアップデートしていて、素晴らしいデザインワークだった。
練馬区立美術館で中高生向けのレクチャーします。中高生の美術ゼミ 第10回「デザインで何ができる?」講師:菊地敦己 1/17(土)14:00〜要申込
neribun.or.jp/event/detail_e…
明日13日、少しおしゃべりします。15時〜予約不要。
「第11回菊池ビエンナーレ 陶芸の現在」展 明日開催!
明日12月13日(土)15時より授賞式、その後に審査員によるトークセッションを行います。
予約不要、要観覧券。静かにご観覧をご希望の方は、上記の時間帯を避けてご来館ください。
審査員:
隠﨑隆一、菊地敦己、正村美里、大長智広、畠山耕治、菊池節、島崎慶子
“Kikuchi Biennale XI The Present of Ceramics” Opening Tomorrow!
Tomorrow on December 13, the award ceremony will begin at 3:00 PM, followed by the Judges’ Talk Event.
No reservation required, same day admission ticket required. If you wish to view the exhibition in a quieter environment, please plan your visit outside the time slot mentioned above.
Judges:
KAKUREZAKI Ryuichi, KIKUCHI Atsuki, SHOMURA Misato, DAICHO Tomohiro, HATAKEYAMA Koji, KIKUCHI Misao, SHIMAZAKI Keiko
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個展をします。
「中村至男 on graphic」
2025年12月9日(火)~2026年1月31日(土)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
11:00-19:00/入場無料
休館:日曜と祝日・12月 26日(金)〜1月 5日(月)
ぜひ!よろしくお願いします。
dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedu…
ありがたい。
こちらの菊地さんとの対談は自分で言うのもなんですが無茶苦茶面白いです。ぼくのアホっぷりが炸裂してますが笑、聞き手として演じてるだけですからね!広くデザインに興味のある人はぜひ。
ggg「菊地敦己 グラフィックデザインのある空間」ギャラリートーク第2弾(2025.1.31)録画
youtu.be/xODXIAqxaJk


















































