「失敗しないために、
何をしておけばいいだろう」
と、先のことを考えますよね。
忘れていることはないかな。
何か見落としていないかな。
大丈夫かな。
そうやって周りを確認したり、
先回りして準備したりする。
そして、
そういうときに起きていることは、
頭の中だけではありません。
気づけば、
身体にも力が入っている。
呼吸の仕方も変わっている。
心臓がドキドキすることもある。
そして、
そうした身体からの情報も、
脳へと伝わっています。
手の指や手のひらの働きと、
肩関節の動きは関係しています。
私たちは、
肩に力が入っていると感じると、
肩を回したり、
肩まわりをほぐしたり、
ストレッチしようとします。
もちろん、
それもひとつの方法です。
でも、肩の動きを考えるとき、
肩だけを見ればいいわけではありません。
私たちの腕は、
手の指、手のひら、手首、肘、
肩関節、肩甲骨と、
さまざまな部分が協調して働いています。
その中でも、
手の指や手のひらには、
多くの感覚受容器があります。
何かに触れたとき。
指を大きく広げたとき。
手のひらを伸ばしたとき。
私たちの神経系は、
触覚や手指の位置、動きに関する情報を受け取り、
身体の動きを調整しています。
だからこそ、
手の指を丁寧に動かし、
その感覚を観察することは、
腕全体の使い方を見直す
ひとつの入口になります。
ヨガでは、
手の指や手のひらの働きを
とても大切にします。
指の付け根。
手のひら。
肘。
上腕。
そして、肩甲骨。
身体の末端から、
ひとつひとつの部分に
丁寧に意識を向けていきます。
すると、
ただ腕を上げていたときには
気づかなかった、
身体のつながりが見えてきます。
末端の働きが変わると、
腕全体の使い方も変わり得る。
大切なのは、
手の指を柔らかくすることでも、
肩を無理に伸ばすことでもありません。
身体がどのように協調して働いているのか。
そのつながりを知ることです。
肩に力が入りやすいとき、
肩だけに目を向けるのではなく、
手の指や手のひらにも
意識を向けてみてください。
身体の末端を知ることは、
身体全体の働きを知ることにも
つながっていくのです。
消化力(アグニ)・神経・背骨・感情。
そのつながりを綴っています。
プロフィールに
「呼吸と脊髄からみる消化力診断」 を
置いてあります。
受け取っていただけたら、うれしいです。
本音をのみ込みつづけると、
みぞおちはぎゅっと固くなります。
ここには、
マニプーラチャクラ(みぞおち)があり、
「意志」「自己決定」「行動の火」を司ります。
マニプーラは、五大元素でいう「火」の場所。
本来ここには、人生の方向性を照らす光があり、
「選ぶ力」の源が宿っています。
でも、迷いが続いたり、
誰かの期待を優先しすぎたり、
感情を胸の奥で抱えこんでしまうと、
この火はそっと弱まり、
みぞおちは曇ったように固くなる。
身体は、自分を守るために
「決めない」という選択を取るのです。
決めなければ、傷つかずに済むから。
行動しなければ、誰も悲しませずに済むから。
その優しさが、
みぞおちの奥で沈黙の火となってしまう。
でも、
火は消えているわけではありません。
ただ、
薄い曇りに包まれて見えなくなっているだけ。
ほんの少し呼吸を届けるだけで、
内側の火は静かに揺れはじめます。
みぞおちの火が弱まると、
呼吸は胸の上の方だけで浅くなり、
お腹は動かず、
背骨の下部は硬さを帯びます。
すると、思考もにごり、
本当はやりたいことが
「わからない」状態になる。
逆に、
マニプーラが温かく灯りはじめると、
呼吸は自然と下へ落ち、
みぞおちがふっとやわらかくなる。
すると、迷いの霧が晴れていくように、
「これだ」という方向が
静かに浮かび上がってきます。
意思とは、
大声で宣言するものではありません。
内側でそっと灯り続ける、
小さな火の揺らぎのこと。
この火が灯るとき、
人は外側の基準ではなく、
内側の声に従って選べるようになる。
行動が軽くなり、
「迷う時間」よりも「進む時間」が増えていく。
火は、無理に強くしなくていい。
ただ、閉じ込めないこと。
みぞおちの奥にやさしく呼吸を送り、
背骨の前側のスペースを広げてください。
マニプーラチャクラが教えてくれるのは、
「意志とは、静かに灯すもの」であるということ。
あなたの内側には、
いつでも立ち上がる火が宿っています。
その火がそっと動き出すとき、
人生の方向性も静かに動き出します。
消化力(アグニ)・神経・背骨・感情。
そのつながりを綴っています。
プロフィールに
「呼吸と脊髄からみる消化力診断」 を
置いてあります。
受け取っていただけたら、うれしいです。
でも、
気をつかうことが悪いわけではありません。
相手の変化に気づくこと。
場の空気を感じ取ること。
それは、
人と関わって生きていくための
大切な感覚でもあります。
ただ、
外へ意識を向け続けている時間が長くなると、
ひとりになっても、
身体だけはまだ周りを気にしている。
そんな状態が残ることがあります。
アーユルヴェーダでは、
こうした「動き続ける」状態を、
ヴァータ(風のエネルギー)が
高まっている状態として捉えることがあります。
ヴァータは、
呼吸、感覚、思考など、
身体のさまざまな「動き」に関わっています。
本来は、
私たちが感じ、考え、動くために
欠かせない力です。
けれど、
周りの変化を感じ取り続ける。
考え続ける。
気を張り続ける。
そんな時間が長くなると、
内側の風も、静まりにくくなります。









